ドライバーが集まらない「わたしのダメ求人」応募が来ない3つの【理由】

昨今では、ECの成長に伴って運送業界や物流業界が大きく成長しています。今となっては世の中のお買い物において必要不可欠のいわば『インフラ』的な役割を大きく担っているのです。


その中で、多くの物流・運送業者さんは仕事が増えていき「売り上げを伸ばしたい」と考えるようになっています。基本的に物流業・運送業と言うのは人員を増やせば会社の規模を拡大でき、売り上げを伸ばすことができるようになっています。


しかし、多くの会社はその「人員を増やす」と言う作業でつまずいてしまいます。具体的には『ドライバーを募集しているが中々集まらない』『ドライバー求人のやり方が分からない』といった問題が生じています。そこでこの記事では、

• ドライバーが中々集まらない３つの理由

• ドライバー求人の具体的なやり方
  
  

について解説していきます。この記事を読むことで、より効果的なドライバー採用ができるようになるでしょう。

ドライバー求人のやり方を知る前に

ドライバー求人のやり方の知る前に、まず『なぜドライバーが中々集まらないのか』と言う部分を知る必要があります。「ドライバーが集まらないから会社の規模を大きくするのも厳しいな」と諦めていた方も、問題の背景を知った上で対策をとって行くことで必ずドライバーを採用することができるようになります。

ドライバーが中々集まらない３つの理由

ドライバーが集まらない理由は主に３つあると言われています。これらの原因を知り、採用活動において活かしていきましょう。

理由１：有効求人倍率が高いから

有効求人倍率とは、 公共職業安定所(ハローワーク)に申し込まれた求人数を求職者で割った値を表したものです。企業の求人が多い場合「１倍」という数字を超えていきます。この倍率が高くなればなるほど仕事が見つけやすい状態を示しているのです。


その有効求人倍率ですが、平成28年1月時点において「ドライバー」に職種を絞ると、なんと2.33倍と非常に高い数値となっております。つまり、「自社だけでなく、他の多くの企業もドライバーを欲している」と言うことです。言い換えると、労働市場においてドライバーの取り合い・奪い合いが起きているのです。

理由２：若年層の人員確保難

有効求人倍率が他の業種と比べて非常に高いことに加え、ドライバーの採用が難しいもう一つの背景として、『若年層の就業者の確保が難しい』ことが挙げられます。

その要因としては、免許制度の改正による応募資格の問題、仕事内容・就業時間の悪いイメージによる業界の不人気、若年層の車離れなどが挙げられます。しかも40代から50代の中年層の割合が日本の全業種で34%に対し、物流・運送関連業では44%を超える結果となり、より若年層の採用は大きな課題とも言われているのです。

理由３：安全への不安

物流・運送業界でのドライバー採用において意外とネックになっているのが「安全への不安」です。就業者の安全を守る為に、様々な設備を導入している企業が殆どですが、一度事故などを起こしてしまうと大々的にニュースに取り上げられてしまい世間の人々の中に『不安』なイメージが刷り込まれてしまっています。


この業界へのなんとなくなイメージも結果としてドライバーの採用難を招いてしまっているのです。

ドライバー求人の具体的なやり方

前の章にて『ドライバーが中々採用できない理由』を説明していきました。それを踏まえた上で、ここからは『どうやってドライバーを採用していくか』という具体的なやり方について説明していきたいと思います。


先に簡潔に行ってしまえば、「上に挙げた問題をできるだけ多く取り除けば、ドライバーを採用できる確率も上がってくる」ということです。では具体的に見ていきましょう。

ステップ１：ドライバーのターゲット設定

以上のドライバーを中々採用できない背景を踏まえた上で一番重要になってくるのは、ドライバー採用時における『具体的なターゲット設定』です。経験者なのか未経験者なのか、中高年層なのか若年層なのか、女性なのか男性なのかなど様々なタイプのドライバーがいる中で、まず「どんなタイプのドライバーが必要か」と言う部分を明確に定義する必要があります。


この『ターゲット設定』をするメリットは二つあります。１つは会社に必要な人材を明確にできるという面です。人員不足から闇雲に「よく働いてくれそうな若者を採用しよう」と考えるのではなく、「うちの会社にはベテランドライバーが多いが、将来を担ってくれそうな若手のドライバーが居ない。このままでは１０年後にはこの会社のドライバーが全員引退してしまうので、そうなる前に若い人材を何人か採用し、将来のために育成しよう」といった感じに採用する理由を明確にすることが重要です。


もう１つのメリットは、採用するドライバーのターゲットを明確にすると「どの求人媒体で広告を打つのか」「どういった文言で広告を打つのか」ということが明確になる点です。すると、今後のドライバーの求人活動が非常にスムーズに行くようになるのです。

ステップ２：求人をする媒体設定

次に決めるべきことは、『ドライバー募集をどこでするか』という部分です。先ほど決めたターゲットに合わせて「中高年を採用するには紙媒体の求人を出す方が良いのではないか」「若者を採用するには、インターネットの求人サイトを使った方が良いのではないか」「女性を採用するにはSNSを上手に利用して採用するのが良いのではないか」と考えます。


昨今では日本においてインターネットがほぼ１００％普及し、ご高齢の方をのぞき、大半の人がインターネットを経由して職を得るようになりました。また費用対効果においても、Indeedやタウンワークを利用する方がパフォーマンスが高いです。また、このようなインターネット求人サイトは『自分が狙いたいターゲットを設定できる』というのも魅力的です。


以上の面から、基本的にはインターネットを経由して求人活動をする方向で問題ないでしょう。その中で、サイトの特徴やサイトを利用する人の傾向に合わせてindeedやタウンワーク、SNSなどの媒体を選んでいきましょう。

ステップ３：求人の文言を決める

ドライバー募集をする媒体を決めたら、あとは『どういった文言で募集するか』を考えます。これは一番時間のかかる、難しい作業であると言えます。なぜなら、あなたが採用したいターゲットのドライバーに文字（もしくは数枚の写真）だけで振り向いてもらう必要があるからです。


しかも、先ほど述べたようにドライバー採用においての有効求人倍率は非常に高く、しっかりと差別化を図らないと中々採用できない可能性があります。しかし、安心してください。特別なことをしなくても、「丁寧に、正確にあなたの会社情報を伝える」だけで結果は大きく変わってきます。具体的には、

• 明確な給与（基本給・残業代）

• 明確な労働時間（残業についても明記）

• 明確な労働環境（オフィス・トラックについて）

• 明確な仕事内容（研修はあるのか・どんなことをするのか）

• 明確な安全基準（どんな安全対策をとっているのか）
  
  

などです。ここで重要になるのは「虚偽なく、正確に情報を掲載すること」です。これが重要な理由は２つあります。１つは、掲載した求人情報が正しくなかった場合、虚偽罪などで訴えられてしまう可能性があるという部分です。そして２つ目は、せっかくドライバーを採用できても求人情報が正しくなくドライバーがすぐにやめてしまったら、求人活動に割いた時間と費用が無駄になってしまうからです。


そして何より、会社の正確な情報をしっかりと掲載している企業は実はあまり多くないので、それをするだけで大きな差別化になるのです。大切なのは「丁寧さ、正確さ」と言えるでしょう。


そして、最後に求人広告の見出しを決めます。これに関しては、「こんなドライバーにきてほしい」「ドライバーにこんなところをアピールしたい」という部分を全面的に、かつシンプルに表現するだけで問題ありません。他の会社がどんな求人を出しているのかを見ると参考になるのではないでしょうか。

まとめ

ここまで、ドライバーが昨今なかなか採用できない理由・ドライバー求人のやり方について説明してきました。ドライバー求人はしっかりとターゲットを決めて適切な戦略で行うことができれば、必ず成功します。なぜなら、他の企業がその適切な戦略を実行できていないからです。


物流業界・運送業界の皆さんがこの記事を読んで、ドライバー求人が上手く行くことを心から願っています。


しかし、ここまでこの記事を読んで「なんだか難しそうだな」「思ったより時間がかかりそうだな」と感じた方がいるかもしれません。


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